多肉植物とガーデン雑貨

多肉植物とガーデン雑貨 Macherie*(マシェリ) Blog

2019/08/27 22:06

**多肉植物の基本的な育て方**

【置き場所】
多肉植物には日光が不可欠です。
多肉の育て方に悩んでいるお客様にお話を伺うと、室内に置いて日光不足により多肉がひょろひょろと徒長して、結局枯らしてしまうことが多いようです。
置き場所はベランダや玄関前のスペースなど、「風通しが良く明るい軒下」が最適です!
品種によっては雨ざらしでも大丈夫ですが、雨に当てすぎると葉が傷んだり、姿形が変わってしまったりします。
日光や風に当てることによって、耐暑性や耐寒性も高まり、丈夫な苗に育ちます。
ただし、夏の直射日光や冬の霜には注意が必要です。

【水やり】
多肉植物は大部分が水で構成されています。
葉に水を貯えておける植物のため、あまり水をあげなくてもその貯えで生きていけます。
普通の植物のように水をあげ過ぎてしまうとかえって腐ってしまいますので、水やりは控えめにしましょう。
水をあげる頻度は置き場所や季節により変わりますが、植物の姿をよく観察して葉が痩せてきたら、鉢底から流れるほどたっぷりと水やりをします。
夏と冬は基本水やりは控えた方が良いのですが、月に1~2回夏は涼しい夕方に、冬は暖かくなりそうな日の朝に水をあげるのがおすすめです。

【植え替え】
植え替えは春(3~5月)または秋(9~11月)がおすすめです。
土が固くなると水はけが悪く根腐れや根詰まりの原因になりますので、1~2年に1回は植え替えをしましょう。

【葉挿し・挿し木】
多肉植物は葉が落ちやすい植物です。
落ちた葉は捨てずに土の上に転がしておくと芽が出る場合があります。(「葉挿し」と言います)
多肉がひょろひょろと伸びてしまった場合(「徒長」と言います)、カットして切り口を数日間乾かし、土に植えると根が出てきます。
多肉は増やす楽しみもありますので、ぜひ挑戦してみてください。

~多肉植物は生育する季節によって3つのタイプに分類されますので、生育タイプを把握して上手に育てましょう~

*春秋型種*
代表的な種類:ハオルチア・エケベリア・セダム・センペルビウム・ペペロミア・コチレドン・セネキオ・グラプトペタルム・春秋型クラッスラなど
生育適温は10~25℃。
春と秋に生育し、夏は生育が緩慢になり、冬は休眠します。
春と秋は日当たりの良い場所に置き、土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりお水をあげます。
夏は断水をして強制的に休眠させると、根腐れ防止になり株が傷みにくいです。
冬の休眠期も水やりを控え、月に1~2回葉水を行うと良いです。
水を切ることで耐寒性を高めることができます。
冬は室内や温室で管理すると安心です。

*夏型種*
代表的な種類:夏型クラッスラ・夏型コチドレン・アロエ・パキフィツム・カランコエ・アガベ・ユーフォルビア・サンセベリアなど
生育適温は20~30℃。
夏に生育し、春秋は生育が緩慢になり、冬は休眠します。
春と秋は日当たりの良い場所に置き、土が乾いたら鉢底から流れ出るくらいたっぷりお水をあげます。
高温を好む一方で極端な加湿は嫌うので、夏は風通しのよい場所に置いて根腐れ防止をしましょう。
直射日光が強すぎると葉焼けをしてしまうので、真夏は遮光ネットなどを使って遮光をすると安心です。
夏は夕方などの涼しい時間帯にお水をあげます。
冬は水を断ち、室内や温室で管理すると安心です。

*冬型種*
代表的な種類:アエオニウム・リトープス・オトンナ・アルギロデルマ・プレイオスピロス・コノフィツムなど
生育適温は5~20℃。
冬に生育し、春秋は生育が緩慢になり、夏は休眠します。
低温を好みますが、霜が降りるほどの寒さには弱いものが多いので、冬の夜は室内に取り込みましょう。
水やりは冷える時間帯を避け、晴れた日の午前中に行うのが良いです。
真夏の高温多湿が苦手なので、夏は涼しく風通しの良い場所で管理しましょう。